■お客様との出会い

ユキコ先生からのファーストコンタクトはお電話でした。

「バレエスタジオを作りたいんです・・・」

そしてそのまま永代ショールームにご来店くださいました

「凄く熱心な方だったわ、すぐ連絡してあげて」

留守中に面談したマサコさん、

ユキコ先生の印象がかなり良かったようで、帰社早々のオーツカをせっつきます。

「じゃあ、お電話してみるよ・・・」

検討中の物件資料と写真をメールしていただき

それを元に概算見積を作ってお送りすると、その日のうちにお返事が来ました。

「スタジオのイメージなどお話してから進めたいので、一度お会い出来たら嬉しいです」

7年間バレエ教室を運営しているユキコ先生の悩みは、

銀座のレンタルスタジオがクローズしてしまう事と、

集会場でのバレエサークルが営利活動ＮＧになってしまう事でした。

7年間の生徒さん達の成長を見続けたユキコ先生の思いは高まります。

「楽しくバレエを続けられる環境を作ってあげたい。

バレエを通じて得た学びを胸にそれぞれの道に進んでほしい・・・」

その思いが実現できる物件か見極めるために現地調査にのぞみました。

■現地調査から着工まで

■工事中のエピソード

・謎のコンクリート

流し台の下にブロックで囲まれた段差がありました。図面にも表記がないし、オーナーさんに聞いても中に何があるのかわかりません。多分給排水の配管が隠れているのでしょう。工事を始めてから対応することでユキコ先生と合意、解体しました。中から出てきたのはなんと業務仕様の太いガス配管。以前、陶芸アトリエが入居していたそうです。コンクリートの壁に煤が付いていたのは釜の跡だったのですね。ガスの配管は床から3センチだけ上がった場所でプラグ止め出来ました。そこにはオーディオを配置しているのでレッスンに支障はありません。

・開かないシャッター

勝手口がなくシャッターしかないこの物件はまるで車庫として作られたようです。もし地震や漏水で内部のブレーカーが落ちたら外から開けることが出来ません。シャッターボックスも室内にあるので手動で開ける事も不可です。

「災害の時は、シャッターを壊さないと中に入れませんがそれって問題ありませんか？」

管理不動産担当者に聞くと
「これまで何事もなかったので大丈夫でしょう」
えっ！マジですか？有事の際に想定外でしたじゃすみませんよ・・・

と言う事でユキコ先生に了解をもらいオーツカ側で勝手に対処することにしました。
漏電ブレーカーの手前から配線を分岐して、ブレーカーが落ちても地域停電さえ復旧すれば外からシャッターが開くようにしました。

これは誘導灯の配線と同じ考え方です。

「ブレーカーが落ちてしまったので２，３日レッスンはお休みです」

なんて事はあり得ませんものね

・ダンサーにスカウト

工事中何度も足を運んでくださり、職人達にも声掛けしてくださったユキコ先生が完了検査の時におっしゃいました

「一生懸命仕事をしてくれていたあの大工さん、スラット背が高くて姿勢もいい。
バレエを習うと良いのに」

後日その事をN君に伝えると
「ホントですか？直接言われたら考えちゃうな」
だそうですww

■先生の声

バレエスタジオを作るってどんな順番なのかよくわかりませんでした。

そもそも賃貸物件の申し込みをしてからなのか、

物件の契約をしてからなのか・・・

（エーゼン大塚建設さんに相談したのが）申込み前で良かったです。

エーゼン大塚建設さんの事はバレエスタジオフォルテの佐久間由佳先生の紹介で知りました。

HPを見てすぐお願いしたいと思い電話をしました。

奥様（マサコさん）と電話でお話をしてほぼ心の中では決まっていました。

それから大塚さんの名刺の顔写真を見てお会いしたくなり、

実際に会ってお話してみて心が開けたので、

「やっぱり！」と思って決めました。

工事が終わったスタジオはとても居心地が良いです！
洗面所を移動するアイディアや

漏電した際も困らないような配線のやり替えなど、

私の中には思いつかなかった事をどんどんでして来てくださって嬉しかったし、

安心してスタジオオープンすることが出来ました。

また、工事中に関わってくださった職人さん達がとても素敵な方々で、

「こういう方が作ってくれたんだ」と思うと、なんだかとても充実した気持ちでいられます。

エーゼン大塚建設の皆さま本当にありがとうございました。

～バレエスポット　中村友紀子～